連載第二回

さて、下山後のことなのですが、実はこのイベントに参加希望者の方も結構居て、25名限定で参加してもらいました。
(参加費用は船賃だけで、移動も機材車に押し込め条件、宿泊費は会場の大食堂に布団をひいてもらって、無料で泊めてもらいました。親切な協同組合でしょう?)
出演バンドの方はふもとの民宿でということなので、バハマ組に全員集合をかけた。
うぬぬ、ゲストの女性が三名足りない。ウムム、アイボリーゲイトのメンバーが二名居ない。
ロープウェイは止まっている。手分けして探したが居ない。
半分壊れた藤田は、山のお知らせマイクがあったのを思い出してアナウンスをお願いした。

「ポンポンポンポン♪
  お知らせします、
  大阪から参加された、……さん、……さん、(名簿があったのだ)
  集合時間が過ぎておりますが、おられないので、
  今から山狩りを始めます。
 ポンポンポンポン♪
  繰り返します、……… 」

 待つこと3分、今夜は「真夏の夜の夢」かと思ったら「ジゼル」のようにふわふわ〜っと精霊が移動したような。人数を数えると25人居るじゃありませんか。
 よしよし、こうでなくちゃとほくそ笑む私。
 え、ひどいって?
 うーん、だって、保護者なんだもん。
 こうしてスムーズに(?)出演者の指定されていた民宿へ機材車隊は進む。
 2.3軒の民宿の前に車を止めると、とっくに下山していたはずのヤンタ組の6バンドがかたまっている。
「どうしたんですか?」と聞くと、出演者の部屋割りをバハマ組を決めてから決めたいので……というお返事。
「えー!!そんなに気を使ってくれなくても良いのに……」と思いつつ、急ぎ、バンドごとに人数を聞いていい加減に割りあてる。
 やー、これで終わった。長い一日だったなあ。夜中を過ぎてるよ。私の民宿を探さなくちゃ。
 終わった〜ぁ。
と、ほっと気を緩めた藤田の腰をつんつん突くやつが居る。ミジィ(魔女卵)だ。
「おネェ、もう手ぇあいたやろぉ? 私、今日はこれを楽しみに来てんケド、皆で遊ぼう。沢山持ってきたから」
魔女卵カーのドアを開けると大きな段ボールいっぱいの色とりどりの花火。
「こんな時間に?もう一時過ぎてるんと違う?」
「さっき、民宿の人に聞いたら、そこの原っぱやったら近所誰も居れへんからエエって言うてはったモン」
(さっきって何時やねん。夕方の話やろ?この悪魔)と思いつつ、まあええかぁとそこは軽すぎる藤田、ニヤリと笑いつつおもむろに流れ星を1束掴む。ミジィ、すかさずよく似たのを掴む。火をつけ、バハマ組のメンバーを狙う。運動場くらいの広さの中を火花が飛び交う。恩ちゃんとひばり君は逃げる。クライストは跳ねる。プリマドンナは悲鳴を上げる。あっちこっちでスターウォーズが始まった。ダースベーダーのつもりで頑張った私の繋ぎのズボンと髪の毛は何故か焼け焦げだらけになった。おかしい、何をやっても可笑しい。ケラケラ笑いながらプレゼンスのメンバーに私の民宿まで送ってもらった。
 フォースの力が品切れるほどのハードイベントナイトでした。


なごやかに………。深夜の花火は止めましょう






ミジィ(魔女卵)、炎上。


《続》