■ ■3日目(その2)パリジェンヌ |
パリの市内より展示会場までは20kmぐらいはありそうです。 タクシーに乗るのが一番簡単で確実な方法ですよね。。 しかし、噂では展示会場までタクシーに乗ると50ユーロぐらいかかるとか・・・・・・ 仕方ありません。現時点では他に最善の方法が見あたらないのでタクシーで行く事に。 しゃーない!タクシーで行こう!!タクシー代は後で会社に請求してやるぞ!! ・・・・・・・・どうやったらタクシーに目的地を言えるんだ?(^−^; 昨日、バスに乗って行った展示会場。 会場の名前がわかりません。。 よく考えてみると昨日、展示会のパンフレットを持って帰ってました。 とりあえずパンフレットを持ってホテル前のタクシー乗り場へ。 運転手にパンフレットを見せると・・・・・しばらくパンフレットと眺めて「OK!」と一言。 安心してタクシーに乗り込んだのですが・・・・・・・・・ 走り出してしばらくした信号待で、運転手がこっちを向きもう一度パンフレットと見せてくれと・・・ ・・・・・・・大丈夫か?この運転手(^−^; そういえばパンフレットには展示会場の地図が載っていませんでした。 もしもの時の為に日本に居るチーフに電話。 チーフもその展示会場は知らないとの事ですが、いざとなったらタクシーの運転手に直接話してもらいますよ。。(^−^; 高速に乗り、しばらくしたらパンフレットを私に返してくれましたし、外を注意して見ていましたが昨日バスで通った道を走っている様子。 道も空いていて順調に走って30分程度でちゃんと到着しました。 料金は32ユーロ。聞いていたよりも安いです。(たぶん渋滞しなかったから安くこれたのかも) お金を払い、タクシーの運転手もにこやかに挨拶してくれ、私も「メルシィ!」と機嫌良くタクシーを降りました。 いい運転手で良かった。 展示会場に入りとりあえず工業会のブースへ。 工業会事務局のSさんが居たので、ウチの社長が来てないか聞いてみると、先ほど到着したとの事。 Sさんは東京にある工業会事務局に勤める40半ばの主婦の方。 今回のツアーは工業会が主催だしその工業会の事務局が日本の展示会を宣伝する為にこのフランスのユーロパン2005にも ブースを出展しているために、ツアーの世話役とブースの留守番為に一人でツアーに参加されています。 そのSさんにウチの社長の朝の電話の件の事やM社長をアルマ広場に置き去りにしてきた事を話した後、 とりあえず社長(みっちぃー)を探しに展示会場内を歩いてみました。 結局、社長(みっちぃー)と社長の奥さんはコンクール会場前の観客席に座ってましたけどね。 コンクール会場では日本人選手団が腕をふるっていました。 なにかトラブルがあったみたいで他の国のチームより遅れが出てるとか。 昨日よりも観客もかなり多いし日本人もたくさんいます。今日の方がよっぽどおもしろいぞ。。。 ウチのツアーも昨日が自由行動で今日展示会場の日程の方が良かったのにねぇ。 よく見ると結構知ってる人がウロウロしています。「ここは日本の展示会だっけ?」と勘違いしてしまいそうなぐらいです。 当然、社長のツアーに参加してる人も居ますが、それ以外別のツアーで来てる人や個人的に来てる人も居るとか。 今回、このイベントの為にツアーも多数組まれているようです。すべてのツアー参加者を合計すると最低でも日本から300人は居るとか。 それに個人的に来ている人もいますのでたぶん日本から500人以上の人がこのイベントにやってきてるそうです。 展示会場内のカフェに行くと社長のツアーに参加しているR商会のMさんにも会いました。 2月の大阪での展示会でMさんはウチの会社の協賛として実演に使う材料を提供してくれた代わりに、出展ブースの片隅で R商会の扱ってる商品を並べて営業&アピールしてた人です。 そのMさん、昨日の携帯電話の切り替えの件でのやりとりのを社長(みっちぃー)の横で聞いていたらしく・・・・・・・・ Mさん 「*たぐさんってすごいですねぇ〜〜!フランスに来てもちゃんと雑用をこなしていらっしゃる」 雑用をほめられたのは初めてです。見てる人はちゃんとわかってくれるんですね・・・・・・・ *たぐ 「ええ。そのためにフランスに来たのですから。私の場合、たとえ南極に行っても雑用してると思いますよ。」 と返事しておきました。 気がつけばそろそろ帰りの時間です。 工業会のブースに戻ってみるとA舎の社長Uさんと社員の方々がいらっしゃいました。 以前、A舎の研修にうっちゃんが参加した時、U社長にお世話になった事のお礼を言うと、U社長もうっちゃんの事は 覚えていたみたいでした。(良い印象で覚えて居てくれたのなら良いのですが・・・・・・・実際はどうなんだろ。(^−^;) A舎の人たち(10名ほど)が電車で帰ると言うので一緒に帰ることになりました。 A舎の人たちは結構フランスに詳しいみたいで電車と地下鉄を乗り継いでホテルまで帰る事ができました。 今日の夕食は社長(みっちぃー)がレストランに誘ってくれてます。一旦ホテルの部屋に戻りしばらくすると社長(みっちぃー)から 「みんなで行くから夜7時にはこっちのホテルまで来てくれ」と連絡がありました。 社長達のホテルは「アンバサダー・コンコルド」というオペラガルニエ(オペラ座)の近くです。 場所は地図でチェックしてますので、地下鉄に乗って行っても良かったのですが、時間はすでに6時半。 地下鉄で行ったら少し遅れそうなので、タクシーに乗ることにしました。 ホテル前のタクシー乗り場へ。 タクシーの運転手に「オテル・アンバサダー・コンコルド」って行き先を言いましたが、よくわからない様子。 (オテル=ホテル。フランス語でははじめのHを発音しないんだって。って事は、HONDAはオンダになりますね。。) 地図を見せたのですが、その時私が持っていた地図は日本語で書いたのでやっぱりわからないみたいです。 地図を見せながら「オペラ・ガルニエ」と地図を指さして見せると「Oh!オペラ・ガルニエ!OK!」と発車しました。 後で聞いたのですが、パリのタクシーは案外道を知らないとか。 有名な観光地ならわかりますが、ホテルなんてたくさんありますのでホテルの名前言ってもほとんど知らないそうです。 行きたい場所は住所を言うか、行き先を書いた紙を見せるのが一番良いそうです。 運転手は陽気なアフリカンって感じの人。走り出した時に窓が全開だったのですが途中で気がついたのか全部閉めてくれて、 ニコニコと笑顔で「風が吹き込んでたでしょ。言ってくれたら窓閉めたのに」と言ってるようです。 実際、言葉はわかりませんが雰囲気で何を言ってるのかだいたいわかりますよね? 「イヤ、結構気持ちよかったよ。ありがとう」ってジェスチャーを交えて片言の英語で答えてみました。 言葉が通じなくてもジェスチャー交えて表現すれば会話は成立しているみたいです。 オペラガルニエの前に到着した時、「おまえ、地図もってるんだったらここでええか?」ってな事を聞いてきたので、 車を停めてもらうことに。 「メルシィ〜!」と言いながらお金を払っておつりを受け取り、タクシーを降りると運転手も笑顔で「バイバイ!」と言ってくれます。 日本でタクシーに乗っても、運転手と会話することはありますが、こんなにフレンドリーな雰囲気はありませんよね。 持ってる地図ではオペラ・ガルニエの右側の道を抜けた交差点の角に社長達のホテルがあるはずです。 道路が3本交差しているそこそこ大きな交差点なのですが、なぜかホテルが見あたらない。。 あれ?間違えたのかな・・・・と思いもう一度オペラ座の前に行って地図と照らし合わせたのですがやっぱり間違っていません。 そんなとき、社長(みっちぃー)から電話が。 社長 「どこおるねん!」 *たぐ 「いや、今オペラガルニエの横通って大きな交差点まで来てるのですがホテルどこですか?」 社長 「オペラガルニエ?どこやそれ。ここはな、オペラ座の近くやぞ!」 ・・・・・・・おいおい・・・もしかしてオペラ座の正式名称が[オペラ・ガルニエ]ってしらんのちゃうか。。(−−; *たぐ 「「いや、だからそのオペラ座の横の道をまっすぐ来たそこそこ大きな交差点まで来てるんですが・・・」 社長 「とにかく早よこい!」 その時タイミング良く電話が切れてしまいました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・来てるちゅうねん!!と思いながらもう一度地図を見てみましたが、やっぱり自分が今居る所は間違っていません。 ただ、地図に書いてある交差点の角に社長のホテルが無いだけです。 またまた電話がかかってきました。 社長 「何でタクシーのらんかってん!ここは古くからのホテルだからわかるはずや!」 *たぐ 「いや、タクシーの運転手に言ったけど、知らんっていわれましたで。」 社長 「おまえの英語がつうじへんって事や!そのへん歩いてる人に聞いてみろや!」 って、言うだけ言って又電話を切りよった。。(−−; ・・・・・・・・・・・・無礼な。タクシーの運転手だけじゃなく、フランスに来てからもカタコトの英語やフランス語で話し通じなかった事は無いぞ。 フランス人も母国語がフランス語ですので英語はカタコトみたいです。 自分のええ加減なカタコト発音でも英語圏の人に話すよりカタコト同士話しが通じてしまったりします。(そういう意味では本当に楽です。) だいたい・・・・・・・・社長達はフランス語ペラペラの添乗員以外にもフランス語の堪能な人がずーと同行していますので、社長はフランス人との 会話に困ることは無いはずです。 (私もそうですが、社長も外国語話せる人じゃないし。) 交差点で地図とにらめっこしてたら、目の前にパリジェンヌが二人歩いて来ました。 とりあえず、聞いてみることにします。 パリジェンヌに「エクスキューゼモア」(すみませーん!)と声をかけるとちゃん「ウィ」と返事してくれました。 (ほらみろ!ちゃんと通じてるやん!) 2人とも若そうです。たぶん高校生ぐらいかも。 地図を指さしながら「オテル・アンバサダー・コンコルド」と聞いてみると「知らない」とジェスチャーで答えてくれます。 ちょうどその時またまた社長(みっちぃー)から電話です。 とりあえず、「ちょっと待って」とパリジェンヌに手で意思表示をして電話に出てみました。 社長 「あんな、ギャラリーラファイエットのすぐちかくや!そのへんの人に聞いてみろ!」 *たぐ 「ギャラリーラファイエット?」とパリジェンヌ達に聞こえるように少々大きめの声で言ってみると パリジェンヌ達は二人とも笑いながらすぐ後ろの建物を指さしていました。 *たぐ 「その前に居ますけどねぇ・・・」 社長 「とにかくそのへん歩いてる人に聞け!」と言ってまた電話切っちゃいました。 ・・・・・・・・・・・だから今、パリジェンヌに聞いてるって。(−−; パリジェンヌ達に「メルシィ」とお礼を言うと、「いえいえ、がんばってね。」ってな事をフランス語で言ってくれました。 あ、フランス語がわかった訳じゃやありません。その場の雰囲気とか顔の表情とかで通じるんですって。(^ー^; その「ギャラリーラファイエット」とはパリでも有名なショッピングセンターのような所。 日本の百貨店「松阪屋」パリ店もこの中にあります。 このあたりは都会のど真ん中になるわけで、地元の人って言っても近所に住んでいる訳じゃ無いでしょうし、 さっきのパリジェンヌ達もたぶん「ギャラリーラファイエット」に買い物に来てたんだとおもいます。 いくら古くからあるそこそこ良いホテルだと言っても、地元の人はホテルに用事があるわけでも無く、パリ市内にはかなりの数のホテルが ある訳ですよね?かなり大きな目立つホテルならともかく、いちいち場所や名前を覚えてるはずがありません。 そんな事を考えてながらその「ギャラリーラファイエット」の前に居ると向こうから社長達数名が歩いてきました。 社長 「何してるねん。ホテルあそこや!地図持ってたんやろ!」 社長が指を挿す方向を見るとその大きな交差点から一つ東に行った小さな交差点の2件目の建物。 しかも看板とかは無く建物の正面に行かなければそこがホテルかもわからないような所です。 私がいた交差点からは直線ですが、絶対に見えませんし地図とは全然違う位置です。 自分が持ってる地図を見せて「この地図が間違ってるねん!!」と訴えましたけどね。 これから、近くのムール貝レストランに行きます。 社長達のツアーの人数名と同行している添乗員も一緒に食事に行くみたいでレストランを予約しているようす。 歩いて5分ぐらいで店に到着しました。 その添乗員の人が店の人になにか話しをし、席に案内してくれました。 添乗員は堪能なフランス語でみんなの注文もしてくれます。 通訳できる人が居るとたしかに便利で非常に楽ですね。 食事を済ませ、みんなと別れて自分のホテルに帰ります。 夜の9時半ぐらいになってたので、地下鉄で帰るのもちょっと不安あるしタクシーで帰ることに。 オペラ座の前に行くと客待ちのタクシーが数台停まっています。 白いプジョーのタクシーが一番前なのでそのタクシーに乗ることに。 白いプジョー406・・・・映画「TAXI」と同じ車ですのでちょっと期待して中を覗いて見たのですが、 運転手はM・シューマッハ似のあの人では無く、黒人の人(黒人多いね)でしたし、車がスイッチ一つでスーパーカーに 変身するわけじゃありません。(あたりまえか。。。) 運転手に自分のホテルの名前「メリディアン・エトワール」って言いながらホテルの住所を書いた宿泊カードを見せれば確実に帰れます。 ホテルに到着、料金を払って車を降りるとおつりが3セントほど足りません。 で、思い出しました。 絶対ではありませんが、[タクシーにもおつりの数セント程チップを渡した方が良い]って事を。 今日、昼と夕方に乗ったタクシーにチップあげなかったなぁ。。(^−^; まぁ、ビンボくさい服装で乗ったのでチップを取らなかったのでしょう。。 私の泊まってるホテルも国際会議場の前にあり、そこそこランクの高いホテルみたいです。 今のタクシーの運転手には宿泊カードを見せたのでチップ分取られるのは当たり前ですね。 明日の予定として、私たちの工業会ツアーは「企業訪問視察の後、シャンティー城見学の1日」となっておりますが・・・・・・・・・・ 社長 「おまえ明日はウチのツアーのバスに乗れ。明日は一日パリ市内のお店巡りや。」と言われちゃいましたので、 工業会のみんなとは別行動になります。 「シャンティー城」見に行きたかったのに・・・・・結局パリ市内から出れない。。。。(−−; |
4日目(その1)パリの住人へ |
TOPへ戻る |