エイプリルフールに御用心!





今日はエイプリルフールだ。
嘘を絡めたイタズラをして良い日だ。ただし、ルールがあって、中傷や、不幸な嘘はついてはいけない。昔、T.F.は4月1日に電話魔になっていた。
大概は、NTTのオペレーターになって
「そちらは○○-○○○○ですか?ロサンゼルスから、コレクトコールが入っておりますが、お受けになりますか?」
とか、かかってきた電話に、
「あなたが、おかけになった電話は現在……」
とか、音楽誌の名前をかたって、アンケートをとったり、途中で、気付くミュージシャンも居るが、中には、段々ぞんざいになって「あんた、よぅそんな嘘つくなぁ!」と私が突っ込んでいるのに、気付かない奴も居た。こちらが吹きださない限り、意外と、バレないものである。日本人て、会社の名前に弱いもんです。
しかし、その内、「エイプリルフールには気を付けろ」と皆が連絡しあうようになると、誰も遊んでくれなくなった。
といっても、それで、諦めるようなT.F.ではない。電話はあかんので行動するようになった。恐るべし、遊び人……。
GARGOYLEのマネージャーをやり始めた、そんな頃。犠牲者は、KIBAとTOSHIだ。
彼等はその当時、TOSHIが近大に通っていたせいで、長瀬に住んでいた。
方向音痴のT.F.、ライブ会場に仕事では行き着けない時が有るが、悪戯の為だったら、国外にだって行ける。地図と電車を調べて、うきうきと、長瀬の駅まで行った。電話をして、駅の近くの喫茶店で落ち合う。
二人とも、仕事だろうと、真剣だ。
TOSHI「どうしたんですか?」
T.F.「いや別に。特に用事はなかったんだけど、ゆで玉子が沢山出来たから、食べて貰おうと思って……」
TOSHI「はぁ……ゆで玉子ですか?」
T.F.「うん。食べてよ。かご一杯あるから……あっ、私も1コ、食べるね」
 といっておもむろに玉子を1コ取り、茶店のテーブルにコツン。
 塩も用意していったので、振りかけながら、「ホグホグ」と食べる。
T.F.「食べないの〜? ほら、KIBA君も……」
TOSHI「はあ……? いただきます?」
KIBA「……いただ?…きま?す?」
T.F.「おいしいよ、意外と」
 二人は腑に落ちない様子で、玉子を手にとって、テーブルにコツン。
テーブル「ピシャ──」「グシュ──」
TOSHI & KIBA「………!!」
T.F.「やったあ。ひど〜! よその店、汚したぁ〜!」
 玉子の黄身と白身が、テーブルを滑り落ち、下のジュウタンに流れ落ちる。
 そうです。T.F. ゆで玉子は自分の取った1コだけ。
 残りは、全部生玉子を持っていったのです。ゆで玉子には印をつけて……。
 二人とも、生卵を受けようとせず、呆然としてる割に、目線は、私に張り付いたままだ。ま、まずいかも。
T.F.「え〜〜っと。今日はぁ、4月1日でぇ……」
 二人とも、流れ落ちた卵を見ようともせず、目線は私に張り付いたまま……。
T.F.「あははぁ、ひっかかったよねぇ〜」
TOSHI & KIBA「………。」
 目線はいまだに私に張り付いたままだ。
T.F.「えーっと……。さて、帰るかなぁ? っと」(目線外してくれい)
KIBA「……何かあると思った……」
T.F.「思ったら、気を付けよう、注意一秒、事故……」
TOSHI「そんなこと ひど、あのねえ!」
KIBA「ダァーーーッ!」
 ……「ほえている……ハレルヤ……」(まだ、この曲は出来ていませんでした)
 それからと言うもの、ニュースは、あっという間に広まって、次の年も次の年も、誰も、ひっかかってくれなくなった。寂しい年月を過ごしたものだ。
 でも、そろそろ、復活してもいいかな?
T.F.、季節ごとの催し物、割と好きなんですけど、腕によりをかけますので、刺激の欲しい方、登録しておいて下さいねぇ(酒癖の悪い人と、執念深い人、お断り・念のため。)



エイプリルフール大好き!




〜 幕 〜